いかないで
お願い
いかないで

桜が咲いたのに
桜がさけば温泉に行こうと
約束したのに

瞳をとじていかないで

あの日

桜の木は
いっぱいの涙 見つめていました・・・






最後の涙のひとしずく
私の涙です
あの日の私 あなたに見せた涙
ぽろぽろと ほほ伝う涙は
最後の涙

人は皆 遠くの空へと帰りゆく
逝ってしまった人の声 優しき声








あなたは野に咲く ねじり花
ひっそりと それでいて逞しく
見られることのない花
眺めれば 涙あふれます

あなたの人生
純粋に生き抜いてきたこと

幼子がそのまま大人になったような人

あなたともう一度歩きたい
青い空を眺めたい 語り合いたい

あなたは野に咲く ねじり花
もう少し もう少し
灯りをともしていてください








逢いたくて  逢いたくて
でも 逢えなくて

どんなに思っても遠い人

風に流れて行きたいよ
遠い空の向こう
あなたの腕は温かかった

逢える日に  逢えた日に

精一杯の気持ちを伝えよう
逢いたかったのよと・・・






 


笑いかけたい
ころころ 笑いたい
あなたに向って
いつまでも

向日葵はお日様へ向く
私は わたしは
あなたの方を向いていたい
いつまでも
ずっと  ずっと









花の向こうに見えるもの

あなたの笑顔と はにかみ
夢まぼろしのひとときは この花の色

想いでは この花びらの数だけ

お元気ですか・・・









指定席

逢えても 逢えなくても 
すぐ傍にいてくれるような錯覚

遠くて 遠くて
逢えなくて 甘えられなくて

心の中の指定席
小さな椅子 ひとつ 置いてくださいね









コスモスの花が咲いたら  逢えるね

あなたは遠くて遠くて 逢えぬ人
わかっているのに 聞いてみる

コスモスの花が咲いたら  逢えるよね








恋しくて 酒をのみ
飲めば 飲むほどに 恋しい

あなたに逢いたい
大好きなコスモス畑で 
あなたに逢いたい

酔えば あなたの名を心でつぶやく
酔いしれて つぶやく