庭の椿が
密かに咲きました 
寒さの中で咲きました

外は木枯らし 風は冷たく頬をさします

あなたと交わした約束
どんな事があっても 泣かないと
いつも微笑みを忘れないこと
あなたとの約束 守ります










梅の花 一枝あなたにあげたい
寒さにふるえながら
雪にも負けないで 春を待ちました

穏やかな春 ふたりの春
もう雲の流れがはやいです
ちぎれ雲がとんでいきます
あなたの元へと









午後のひだまりに 優しき音色ながれます

宛のないお便り
切手のないお便り
綴ります









私の心の映像は
貴方があらわれては消える

いっぱい呼んでみたって
届きはしないけれど それでも呼んでみる
瞳を閉じれば すぐそばにいる

そんな気がして
また そっと呼んでみる









カレンダーをめくって 昨日の哀しみを捨てる

明日はまた明日の風に吹かれて
花はいつものように咲く
雲はいつものように流れる

癒えない悲しみはないのだから









さくらの花のはかない命を憂いて
花のやさしさをたたえて・・・

薄紅色の花びらを
目に映すことなく
逝ってしまった人

その人の笑顔が花びらに重なる







窓をあけたら
爽やかな風通りすぎていきます
あなたへの風です

私の気持ちのせて ふわり ふわり
飛行機雲へ思いをのせて

あなたの元へ・・・